2016年07月09日

Report 希望政策フォーラム 「1361万人の生活を、守り抜く」



 希望のまち東京をつくる会(代表・海渡雄一弁護士)は8日夜、都政のシンポジウム「希望政策フォーラムin水道橋」を開きました。
 宇都宮けんじが都知事選に向けた政策案「東京変革2016 1361万人の生活を、守り抜く」を発表したほか、築地市場移転や羽田空港の低空飛行、都営住宅の不足の問題に取り組む都民3人が現状を訴えました。約100人が参加しました。
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 政策案の柱は、
 @クリーンな都政の実現
 A脱貧困
 B保育・教育の充実
 C地域経済活性化
 D反原発
 Eコンパクトな五輪の成功
 F人権と平和を守る。

 具体的には、都民の目で都政をチェックする都民評議会の設置、都の貧困率調査実施、都の最低賃金1500円実現を国に働きかける、公契約条例を制定し都の関連事業の労働者の時給を1500円以上にする、都営住宅の建設再開、家賃補助の検討、小中学校の給食無償化、都の教育機関の授業料を半額にする、築地市場の豊洲移転の再検討など、庶民の立場に立った施策が盛り込まれています。
 
 宇都宮けんじが、給食の無償化を例にとり、視察した韓国ソウル市で革新市長が実現したことを指摘し、「東京と比べて財政力の弱いソウルにできて東京でできないはずがない」と強調すると、会場から拍手が沸き起こった。東京の予算は年13兆円で、スウェーデンの国家予算に相当することも指摘し、税金の使い方を変える必要性を訴えました。

写真は、左から中澤誠さん(東京中央市場労働組合執行委員長)、遣沢健一さん(羽田増便による低空飛行に反対する品川区民の会)、佐藤和宏さん(住まいの貧困に取り組むネットワーク)

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2016年07月07日

Report「宇都宮けんじ、サンダースを語る」



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 7月6日(火)、スターライズタワー(東京都港区)にて、「宇都宮けんじ、サンダースを語る」と題したトークイベントが行われました。
 都知事選への注目が高まる中、会場には定員を超える120名が集まり、あらたに椅子を出さなければならないほどの盛況ぶり。マスコミも、朝日新聞、読売新聞など合わせて10数社が取材に来ており、宇都宮けんじへの関心が窺えました。

 トークイベントは、まずは、今回の参考テキストとなる『バーニー・サンダース自伝』
 (バーニー・サンダース著、大月書店)の翻訳者である、萩原伸次郎さん(横浜国立大学名誉教授)から、バーニー・サンダースの経歴や活動についてのお話がありました。

「バーニー・サンダース(1941年生まれ)は、1981年〜89年、バーモント州バーリントン市長をつとめ、その後、1991年 〜2007年、下院議員を経て、2007年以来、上院議員をつとめています。一環して、無所属で、民主的社会主義者であることを標榜。2010年、ブッシュ政権から続いていた減税措置の延長をめぐって、8時間半に及ぶフィリバスター演説を行いました。ブッシュの金持ち優遇政策と新自由主義を鋭く批判し、インターネットなどで注目を集め、今回の大統領選に出馬するきっかけとなりました。 
 現在は、民主党に入党し、労働者や貧しい人々の立場に立ち、格差・貧困の問題に取り組むのは自分の役目、と言っています」

 次に、バーニー・サンダースの関連動画が紹介されました。

「正義とは」
https://www.youtube.com/watch?v=CZFjR1CerVk
※設定いかんで、日本語字幕が表示されない場合があります。
→表示されない場合、画面右下のギアをクリックし、日本語字幕をONにしてください。

 そしていよいよ、宇都宮けんじが登場。
「この『バーニー・サンダース自伝』、出版社からいただいて、一気に読みました。私は、本を読むとき、赤線を引き、付箋をつけながら読むのですが、この本は重要なところばかりなので、赤線と付箋ばかりになってしまいました(笑)。サンダースが運動をどうとらえ、選挙をどう闘おうとしているのか、その考えがよくわかりました。そして、『これは私たちの運動にたいする大きな励ましの書である』とコメントしました」
 さらに、
「アメリカと同様、日本も、99%が1%の犠牲になっているという現実があります。アメリカの子どもの貧困率は、20%(5人に1人)、一方、日本は今にもそれに追いつこうとする16%(6人に1人)という過去最悪の数字なっています。そして、非正規労働者の割合は、4割を超え、年収200万円以下が増加しており、3世帯に1世帯は貯蓄がゼロという現実があります。安倍政権によって、格差貧困が広がっているのは間違いありません」
と、日本の貧困の現状を、データを出して、詳しく紹介した上で、
「貧困が広がるほど、社会保障が必要になります。そして社会保障を充実させるためには、財源が必要ということで、安倍政権は消費増税を行ったわけですが、一方で、法人税は下げている。つまり消費増税は、減った法人税を埋めるために使われているのです」
と、日本の税制の問題も鋭く指摘しました。

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 第二部は、サンダース関連の動画をもう1本紹介。

「今こそ99%のための政府を!」
https://www.youtube.com/watch?v=0GgPuMJoCBA

 宇都宮けんじのトークが続きます。
「サンダースに学ばなければならない最重要ポイントは、『選挙をいかに闘うか』ということです。サンダースが、バーモント州市長、下院議員、上院議員と選挙を勝ち抜いていく過程で重要視したのは、低所得者層が投票に行くよう、教育し、組織化することでした。『選挙はひとつの教育だ』と。これによって、多くの人が、『投票によって世界を変えることができる』とわかったのです。ここに私たち日本の市民運動も大いに学ぶべき点があると思います」
 この「選挙は人々を教育する運動だ。組織化して、次の選挙に行かせる。そうすれば社会を変えることができる」という話を、宇都宮さんは語気を強めて、何度も繰り返し語りました。よほど、心に残った箇所だったのでしょう。
 さらに、日本の選挙制度と公職選挙法の問題を指摘し、あらためて「選挙闘争」の重要性について熱弁をふるいました。
 最後に、サンダースの「まじめでありながら、なおかつ楽観的であることは可能だ」という言葉が最も響いた、として、
「今回の参院選で市民連合やSEALDsが出てきたことはとても喜ばしい。今年は、選挙闘争の元年になるはずです。そして、あと5〜10年で、安倍政権がもたらした日本社会を総とっかえできると私は確信しました。それがこの本を読んだ私の感想です」
と、力強くトークを締めくくりました。会場からは拍手喝采が起きました。
 2回の都知事選を闘ってきて、ますますパワーアップしてきた宇都宮けんじ。みなぎる闘志を感じる、熱いトークイベントとなりました。

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